海の幸あり、山の幸あり、保存食あり
人間の知恵と風土が育んだ故郷の味

日本各地に、その土地の風土が生んだ伝統食が伝わっている。米が少なかった群馬や山梨では、小麦粉を使った焼きまんじゅうやほうとうが伝わり、瀬戸内海に面した愛媛県では鯛めしが生まれた。サバの名産地である福井ではサバの保存食“へしこ”が伝わっている。気候や地形、歴史……その違いの中で生み出された伝統食は、人間の知恵の結晶。故郷の風景が見えてくるようだ。

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