
今月のテーマは“おでん”です。
今回、各アンテナショップ推奨の品を使ってみると、自分史上では最も「簡単においしい」おでんが作れました。大根やじゃがいもなど冷蔵庫にあった食材と一緒に煮ただけで、短時間で味も染みて、おいしいこと。
やはりアンテナショップで販売している商品は選りすぐりなのだと実感しました。
今月は鍋に入れた順に並んでいます。
今回、各アンテナショップ推奨の品を使ってみると、自分史上では最も「簡単においしい」おでんが作れました。大根やじゃがいもなど冷蔵庫にあった食材と一緒に煮ただけで、短時間で味も染みて、おいしいこと。
やはりアンテナショップで販売している商品は選りすぐりなのだと実感しました。
今月は鍋に入れた順に並んでいます。
取材/撮影 中元千恵子(トラベルライター 日本旅行記者クラブ、日本旅のペンクラブ会員)
※ご紹介した商品は品切れしている場合があります。在庫を各アンテナショップにてお確かめください。
*記載の商品価格は、2014年4月の消費税増税後の税込み価格になっております。
*記載の商品価格は、2014年4月の消費税増税後の税込み価格になっております。
〈琴浦町・㈱ヘイセイ〉
あご入り鰹ふりだし(科学調味料不使用)
(20袋 1,404円)
あご入り鰹ふりだし(科学調味料不使用)
(20袋 1,404円)
今回、簡単においしいおでんが作れましたが、何と言ってもおいしかったのがおでんのつゆ。コクがあって、でも後味がすっきりとして。その出汁のベースを作ってくれたのがこの「あご入り鰹ふりだし(化学調味料不使用)」だ。これは比較的新しい商品だが、以前からあった「あご入り鰹ふりだし」が大人気で、県民が選ぶ「とっとり旨いもん100」を受賞。とっとり・おかやま新橋館でもリピーターが続出し、少量パックを試した方が次はお徳用を買っていく光景が何度も見られたという。そこで満を持して化学調味料不使用が発売となったようだ。
本枯れ鰹節と荒節をベースに、コクと濃厚さがある枯れ鯖節、澄んだうま味の利尻昆布、風味豊かで香り高い香信椎茸、さらに鳥取名産「あご(飛魚)」を加えて上品な味わいを増している。出汁だけを飲んでみても、うま味が濃いのにガツンとした感じはせず、透明感のあるやわらかさに感激。何の料理に使っても、素材の味を引き立て、プロのような仕上がりになりそう。
本枯れ鰹節と荒節をベースに、コクと濃厚さがある枯れ鯖節、澄んだうま味の利尻昆布、風味豊かで香り高い香信椎茸、さらに鳥取名産「あご(飛魚)」を加えて上品な味わいを増している。出汁だけを飲んでみても、うま味が濃いのにガツンとした感じはせず、透明感のあるやわらかさに感激。何の料理に使っても、素材の味を引き立て、プロのような仕上がりになりそう。


〈小樽市・㈱大八栗原蒲鉾店〉
揚げ蒲鉾ミックスB(つまみ80g、たこ八2個、チーズ棒2本 449円)
揚げ蒲鉾ミックスB(つまみ80g、たこ八2個、チーズ棒2本 449円)
“おいしいもの”の代名詞のような北海道。練り製品もたくさん並んでいたが、今回選んだのは大正3年創業、小樽市で愛されてきた老舗「大八栗原蒲鉾店」の揚げ蒲鉾だ。
店のHPによれば、スケトウダラ、白グチ、宗八ガレイなどを原料に、板付き蒲鉾や角焼、揚げ蒲鉾など30数種類の蒲鉾を製造。代々受け継がれて来た石臼で、時間をかけて練り上げ、大豆たんぱくや保存料などの添加物を使用しない製法を継承しているという。
この「揚げ蒲鉾ミックスB」もおいしかった。細かく刻んだ玉ネギやニンジンが入った「つまみ」、タコと紅ショウガを入れてタコ焼き風にした「たこ八」、チーズ入りの「チーズ棒」。ベースになるすり身の味が上品なので、それぞれの具材の味が引き立つ。練り製品はたまに塩味や甘みが舌に残るほど強いものもあるが、これは魚本来の味わいが楽しめる。
組み合わせを変えた「ミックスA」、地元で大人気のイカ入り「イカツマミ」も販売していたので、次回に試してみたい。
店のHPによれば、スケトウダラ、白グチ、宗八ガレイなどを原料に、板付き蒲鉾や角焼、揚げ蒲鉾など30数種類の蒲鉾を製造。代々受け継がれて来た石臼で、時間をかけて練り上げ、大豆たんぱくや保存料などの添加物を使用しない製法を継承しているという。
この「揚げ蒲鉾ミックスB」もおいしかった。細かく刻んだ玉ネギやニンジンが入った「つまみ」、タコと紅ショウガを入れてタコ焼き風にした「たこ八」、チーズ入りの「チーズ棒」。ベースになるすり身の味が上品なので、それぞれの具材の味が引き立つ。練り製品はたまに塩味や甘みが舌に残るほど強いものもあるが、これは魚本来の味わいが楽しめる。
組み合わせを変えた「ミックスA」、地元で大人気のイカ入り「イカツマミ」も販売していたので、次回に試してみたい。
〈有田市・㈱紀州有田蒲鉾〉
ほねく(5枚 378円)
ほねく(5枚 378円)
「ほねく」ってご存知でしたか? 私は初めて聞きました。けれど、店頭の説明プレートには“和歌山県民のソウルフード”の文字が…。
それほど県民に愛されるほねくとは、「骨くり天ぷら」の略なのだという。太刀魚の頭と内臓を取り、骨ごとすり身にしてこんがり揚げてある。食べると歯ごたえがあって、味わいも濃くて深い。しっかりした味なのに、太刀魚自体が上品な魚のためか雑味がなくておいしい。
和歌山県有田市はみかんの名産地として有名だが、太刀魚も特産品で、漁獲高は日本一を誇るそうだ。㈱紀州有田蒲鉾のほねくは、紀伊水道でとれた太刀魚を使い、なんと全体の約74%が太刀魚だという。
今回のおでんで、ほねくが果たした役割は大きかった。味をビシッと引き締めてくれたように思う。
おでんや鍋に入れるほか、軽く温めて大根おろしや生姜醤油で食べたり、刻んでチャーハンの具材にしてもいいそうだ。
それほど県民に愛されるほねくとは、「骨くり天ぷら」の略なのだという。太刀魚の頭と内臓を取り、骨ごとすり身にしてこんがり揚げてある。食べると歯ごたえがあって、味わいも濃くて深い。しっかりした味なのに、太刀魚自体が上品な魚のためか雑味がなくておいしい。
和歌山県有田市はみかんの名産地として有名だが、太刀魚も特産品で、漁獲高は日本一を誇るそうだ。㈱紀州有田蒲鉾のほねくは、紀伊水道でとれた太刀魚を使い、なんと全体の約74%が太刀魚だという。
今回のおでんで、ほねくが果たした役割は大きかった。味をビシッと引き締めてくれたように思う。
おでんや鍋に入れるほか、軽く温めて大根おろしや生姜醤油で食べたり、刻んでチャーハンの具材にしてもいいそうだ。


〈ひたち大宮市・ひたち農園〉
奥久慈卵(6個 324円)
奥久慈卵(6個 324円)
高品質な卵は、茹でて殻をむくときにも違いがわかるものだなぁと実感した。殻がしっかりして、身も詰まって弾力がある。
奥久慈といえば「奥久慈しゃも」が有名な土地だが、卵も上質。このブランド卵「奥久慈卵」は、天然の鮎が泳ぐ清流・久慈川が流れ、阿武隈山地の深い緑が広がる自然豊かな環境で、すくすく元気に育った鶏たちが産んでいる。ミネラル豊富な天然水や澄んだ空気、特別に配合されたエサ。そしてニワトリも人間と同じでストレスは悪影響を及ぼすので、ストレスを与えないように配慮されているという。こうして生み落とされた卵は、濃厚なうま味とコクが自慢だ。
このしっかり身の詰まった弾力ある卵を茹で、鳥取県の「あご入り鰹ふりだし(化学調味料不使用)」と北海道の「揚げ蒲鉾ミックスB」と和歌山県の「ほねく」でたっぷりうま味の溶け出たつゆに入れて煮込んだ時のおいしさ。格別でした。
奥久慈といえば「奥久慈しゃも」が有名な土地だが、卵も上質。このブランド卵「奥久慈卵」は、天然の鮎が泳ぐ清流・久慈川が流れ、阿武隈山地の深い緑が広がる自然豊かな環境で、すくすく元気に育った鶏たちが産んでいる。ミネラル豊富な天然水や澄んだ空気、特別に配合されたエサ。そしてニワトリも人間と同じでストレスは悪影響を及ぼすので、ストレスを与えないように配慮されているという。こうして生み落とされた卵は、濃厚なうま味とコクが自慢だ。
このしっかり身の詰まった弾力ある卵を茹で、鳥取県の「あご入り鰹ふりだし(化学調味料不使用)」と北海道の「揚げ蒲鉾ミックスB」と和歌山県の「ほねく」でたっぷりうま味の溶け出たつゆに入れて煮込んだ時のおいしさ。格別でした。
〈聖籠町・㈱堀川〉
新潟雪国おでん(450g 380円)
新潟雪国おでん(450g 380円)
この商品はすごい。新潟名物の栃尾の油揚げなど6種の具材が入った本格おでんが380円で買えて、たった5分間温めるだけで食べられる。しかも常温保存が可能。すぐにおでんが食べたい、というときのために買い置きだってできる。
このおでんがまた個性的だ。「新潟雪国おでん」の名にふさわしく、スープが白い。「新潟雪国おでん」が誕生したのは、新潟県が全国トップクラスの水産練り製品の生産量を誇る“蒲鉾生産県”であることから。新潟県蒲鉾組合が新潟ならではのご当地おでんを! と開発したそうだ。「新潟雪国おでん」の3か条というのがあって、スープが白いこと、地元の練り製品が1種類以上入ること、そして地元の原料や副原料を使用するとさらに良し、とのことだ。
㈱堀川の「新潟雪国おでん」は、スープが豆乳仕立てで、新潟県産塩麹、新潟県笹川流れの藻塩を使っている。このスープが実にマイルドでおいしい。麹の効果か、ほんのりやさしい甘みがある。そこに、おでんの具として人気の高い大根や卵、こんにゃく、焼ちくわ、さつま揚、栃尾の油揚げの6種6個が入っている。ぜひお試しを。
このおでんがまた個性的だ。「新潟雪国おでん」の名にふさわしく、スープが白い。「新潟雪国おでん」が誕生したのは、新潟県が全国トップクラスの水産練り製品の生産量を誇る“蒲鉾生産県”であることから。新潟県蒲鉾組合が新潟ならではのご当地おでんを! と開発したそうだ。「新潟雪国おでん」の3か条というのがあって、スープが白いこと、地元の練り製品が1種類以上入ること、そして地元の原料や副原料を使用するとさらに良し、とのことだ。
㈱堀川の「新潟雪国おでん」は、スープが豆乳仕立てで、新潟県産塩麹、新潟県笹川流れの藻塩を使っている。このスープが実にマイルドでおいしい。麹の効果か、ほんのりやさしい甘みがある。そこに、おでんの具として人気の高い大根や卵、こんにゃく、焼ちくわ、さつま揚、栃尾の油揚げの6種6個が入っている。ぜひお試しを。
