風土47
簡単、便利!ご当地インスタント食品 Part Ⅲ
「インスタント食品とは?」とネットで検索したところ、“簡単かつ短時間の調理で食べられるように加工され、かつ保存性を持たせた食品”と出てきました。
真っ先に思いつくのはインスタントラーメンで、熱湯を注いで約3分という商品が多いですが、今月はなんと「調理時間1分でOK!」という商品も登場。
ということで、今月は調理時間表記が短い順に並べてみました。
忙しい方、必見です!
取材/撮影 中元千恵子(トラベルライター 日本旅行記者クラブ、日本旅のペンクラブ会員)
※ご紹介した商品は品切れしている場合があります。在庫を各アンテナショップにてお確かめください。
*記載の商品価格は、2014年4月の消費税増税後の税込み価格になっております。
〈八戸市・㈱ヤマヨ〉
混ぜご飯の素 ほたて(2合用 486円)
 やはり一番早いのはこれでしょうか? なんたって炊いたご飯に混ぜるだけ。時間にすると1分足らず。
 世の中に「混ぜご飯の素」は数々あるけれど、さすがアンテナショップの商品はご当地カラーが強い。青森県産のホタテが使われているという贅沢さだ。化学調味料や保存料、着色料を不使用というのもうれしい。
 青森といえば、ホタテの漁獲量は北海道に次ぐ全国第2位。養殖を含めれば、全国の3割のシェアを誇る。八甲田山系などから流れ込む栄養豊富な水と、波穏やかな入り江や湾が良質なホタテを育てる。
 この商品は、ホタテの香りと風味が効いて、ヒジキの食感が全体の良いアクセントに。肉厚のホタテもごろっと入って、満足です。
混ぜご飯の素 ほたて
鯛茶漬け
〈壱岐市・平山旅館〉
鯛茶漬け(1人前 864円)
 早いといえばこの商品も早いし、贅沢さも負けていない。解凍してあれば、ご飯の上に具材をのせて熱湯をかけるだけで天然真鯛の鯛茶漬けができあがる。
 この商品、実は長崎県の壱岐にある平山旅館のまかない食だったという。パッケージにも「旅館亭主の秘密の夜食が人気のお取り寄せになりました」と書いてある。宿泊客に出したところ大人気となり、それだけではすまず、冷凍してお取り寄せ商品に発展。なんとJAL国際線ファーストクラスの機内食にも3年連続で採用されたという。
 その日揚がった鮮度の良い壱岐の真鯛を刺し身にして、特製のゴマ醤油ダレに漬け込んである。ワサビや練り肉、茹でた三つ葉、ワカメ入りのお茶漬けの素まで付いて至れり尽くせり。天然真鯛のほどよい脂とぷりっと締まった身がゴマ風味で楽しめます。
〈三木町・ハイスキー食品工業㈱〉
うまいのなんの! コンニャクのピリ辛みそ炒め(2人前 200円)
 これも早いです。電子レンジで1分、フライパンを使っても2分。そしてこの商品のいいところは調理時間が短いだけでなく、1袋約40キロカロリー。低糖質で低カロリー。最近流行の糖質0ffダイエットをしている方にもうれしい商品だろう。
 使ってるのはコンニャク麺だ。コンニャクといえば、通常はアクを抜くなどの処理をしてから調理するが、この「うまいのなんの!」では、メーカー独自の技術により、下処理が不要になった。
 フライパンを使って作ってみたが、本当に簡単。麺を袋から出して水を切り(水洗いも不要!)、熱したフライパンに油を引いて炒め、野菜など具材入りの粉末タレをからめるだけ。好みで野菜を一緒に炒めたり、切ったネギなどをのせてもいい。ピリ辛みそ炒め(麻婆風)のほか、甘辛しょうゆ炒め(すき焼き風)、あっさり塩炒め(タイ焼きそば風)がある。
うまいのなんの! コンニャクのピリ辛みそ炒め
赤ヘル担担麺 汁なし
〈廿日市市・㈱ひまわりフーズ〉
赤ヘル担担麺 汁なし(2人前 430円)
 広島名物として人気急上昇中なのが、汁なし担担麺だ。5月にリニューアルオープンしたTAUの店内にも、汁なし担担麺のイートインコーナーが登場している。
 この商品は、地元でも大人気の「キング軒」が監修しているそうだ。「キング軒」といえば、厳選の調味料を調合した五香辣油、香り引き立つ花椒、自家製ゴマダレの芝麻醤、また醤油は明治39年創業の川中醤油特注品と、徹底的にこだわって味を追求している。地元の店舗で食べるのと同じとはいかないだろうが、本場に近い味が、安く、しかも簡単に味わえる。
 作り方は沸騰した湯で麺を1分ゆでて、特製のタレをからめるだけ。ただ、ひき肉を炒めたものや刻みネギを用意したほうが断然おいしいので、それを入れたら4~5分だろうか。よく混ぜるのがおいしい秘訣だとか。うま味のある辛さとゴマの風味が効いて、コクがある。興味のある方はぜひお試しを。
〈愛知県豊明市・寿がきや食品㈱〉
奈良天理 醤油ラーメン(117g 250円)
 奈良県天理市の名物である天理ラーメンを、麺の寿がきやがインスタントラーメンにしたものだ。
 天理ラーメンといえば、トンコツと鶏ガラをベースとしたスープに醤油ダレを合わせ、具には炒めた白菜、豚肉、ニラなどを使用する。全国から集まる天理教の信者や、天理大学の学生たちにも昔から愛されてきた。
 地元で有名な天理ラーメンの店に「天理スタミナラーメン」があって“天スタ”とよばれているが、この商品はその天スタ系。ニンニクと辣醤(ラージャン)を効かせ、パンチのある味わいだ。辛みもあるが白菜の甘みが加わって、醤油味や辛み一辺倒でないところが人気の秘密かもしれない。細いノンフライ麺も歯ごたえがある。
 熱湯を注いで4分。カップ麺にしては野菜の具が多いのもうれしい。
奈良天理 醤油ラーメン
中元千恵子
中元千恵子 旅とインタビューを主とするフリーライター。埼玉県秩父市生まれ。上智大卒。伝統工芸や伝統の食、町並みなど、風土が生んだ文化の取材を得意とする。また、著名人のインタビューも多数。 『ニッポンの手仕事』『たてもの風土記』『伝える心息づく町』(共同通信社で連載)、『バリアフリーの宿』(旅行読売・現在連載中)。伝統食の現地取材も多い(http://tabipen.net/report/nakamoto01.html