
日本へ行ったばかりの頃、デザートの種類が多いことに驚きましたが、それ以上にその甘さに驚きました。韓国に比べると数倍甘みが強く、美味しいと思いながらもその甘さに慣れるまでにはずいぶん時間がかかりました。
日本の甘さにまだ慣れない頃に懐かしかった韓国のかき氷!
そういうことで、今回は韓国のかき氷を紹介してみたいと思います。

◇韓国のかき氷は大きい器にあふれるほどなので圧倒されてしまいます。
見ただけでも体感温度が2度は下るような気がするくらいです。
韓国のかき氷はもともと日本から伝わったものです。細かな氷の上に、冷やした茹であずきを載せて食べたのが始まりといわれ、その後、いろいろなトッピングが追加されて今のような韓国式のかき氷になりました。
韓国式かき氷は、あずきの美味しさ次第といっても良い位で、甘すぎず、柔らかすぎないように作ることがこつです。 氷は細かすぎると溶けやすいし、荒いと口の中でガサガサするので、口に入った瞬間は歯ごたえがあってのど通しは滑らかに感じるようにかき氷を食べ終わるまで保つ事がおいしいかき氷を作るもう一つの秘訣です。

◇かき氷にあずきとアイスクリームが載るまでは日本でも良く見られますが、
最後にさまざまなトッピングをあしらうと「韓国式かき氷」が完成します。
器に氷を盛って牛乳を少し入れ、その上にあずきを乗せ、さらに食べやすく切った果物をトッピングします。 普通はバナナ、キウィ、パイナップル、すいか、みかんなどが使われます。 最後に、かき氷用のおもちとゼリーを入れますが、アイスクリームが入ると一段と滑らかな味になります。

ファッションかき氷/いちごかき氷
チョコバナナかき氷/ダブル果物かき氷(4人前)
最近は、あずきを入れないで、アイスクリームと果物だけをトッピングしたさっばり味の果物かき氷、いちごがたくさん入ったいちごかき氷、緑茶アイスクリームが入った緑茶かき氷などその種類も多くなりました。

◇水原駅の前にある「Can More」。全国に500以上の店舗を持っているかき氷専門店です。
他のメニューもあるのですが、かき氷が売り上げの90%を占めるそうです。
気持ちの良い店長さんがインタビューにも心良く応じてくれました。
ちなみに、店長さんがすきなかき氷は果物かき氷だそうです。
韓国式かき氷は、食事の後で2、3人が一緒に食べても十分な量があり、お値段は4,000~12,000ウォン位ですが、お店やトッピングによっても異なります。
デザートとしてはなかなか良い値段ですが、夏に一番愛されるデザートはやはりかき氷だと思います。その人気ぶりで、今は一年中出しているお店も増えています。

◇別のお店のかき氷です
甘いあずきに爽やかな果物の香りと滑らかなアイスクリームの絶妙な調和…
冷たい氷は体の芯から気持ち良くしてくれ、暑い夏の高くなった不快指数も下げてくれるのです。
それでは来月をお楽しみに!
- 金昭英(キム・ソヨン)1979年江原道江陵市生まれ
東京の語学スクールで日本語を学び、現在は水原市で日本語通訳として働いている。