


鮮烈な赤色に染まる10月上旬の北海道の紅葉(休暇村支笏湖園地にて)
北国から紅葉前線が舞い降り、日本列島の山川草木は赤、黄、橙などさまざまにあでやかに染め変わります。旅にスポーツに山歩きに心地よい時でもあります。
春の花見と対をなすように日本人は秋には紅葉狩りに出かけます。桜の浮き立つ気分とは違って、あでやかさの中にもどこかしみじみと見入る感じがあります。
北海道や山岳地帯では10月上旬から中旬、東北地方では下旬から。京都あたりでは11月中旬が見頃でしょう。


山陽・伯備線を経由する寝台特急「サンライズ出雲」(写真:JR西日本)

車両の外も内も妖怪画いっぱいの「鬼太郎列車」(写真:JR西日本)
車体色はベージュをベースにしてあしらった赤とゴールド。サンライズの名のように朝明けのイメージで、客室は住宅メーカーとタイアップした温もりある木目調で、利用したシングルはゆとりがあってなかなか快適でした。
車両は岡山駅で出雲方面と四国方面(サンライズ瀬戸として後部に連結)に分かれ、伯備線経由で米子に停車。ここで名物駅弁の「米吾の吾左衛門鮓・鯖」(5貫・980円)を朝食にして、水木しげる氏画のイラスト列車「鬼太郎列車」で境港に向かいました。

「鬼太郎駅」の愛称のある灯台風のモニュメントをのせた終点・境港駅

多くの妖怪のブロンズ像が並ぶ水木しげるロードをそぞろ歩く観光客
そこで17〜18年前に町興しのために同市出身の漫画家・水木しげる氏の妖怪キャラクター像で町興しを始めました、徐々に知られてはいましたが、なんといっても平成22年、水木夫人自伝の『ゲゲゲの女房』がNHK朝のテレビ小説として放映以来、観光客が激増し、年間350万人を超すという活気のある町になりました。
駅前から本町アーケードまでの800㍍の水木しげるロードには、「目玉おやじ」「ねずみ男」「砂かけばばあ」など妖怪ブロンズ像が139体。水木氏自身、水木夫妻のブロンズ像、水木しげる記念館、妖怪神社の他、饅頭、人形など鬼太郎グッズもたくさん売られていました。

鯖とすし飯と昆布が美味しくなじみ合う駅弁「吾左衛門鮓・鯖」(980円)

カニと魚介、野菜、酢飯を紙に包んで蒸す「新かにめし」(海鮮レストランかにじまん・1300円=全店同一料金)
なお、これらの町とゲゲゲの女房のふるさと安来、開府400年博覧会開催中の松江エリアでは、鳥取・島根両県、関係4市、JR西日本共同で、特別企画や特典もある「山陰・なかうみキャンペーン~ほっと一息 あなたの旅 山陰から~」(10月1日~12月31日)を開催中です。ここには美味といで湯ともてなしに心温もる旅がありました。
・西日本旅客鉄道広報部 ☎06‐6375‐8886/東京広報室 ☎03‐3212‐2606
・JR西日本米子支社営業課(観光開発室) ☎0859‐32‐8056
・境港市観光協会 ☎0859‐47‐3880
・境港ベニズワイガニ料理推進協議会 ☎080‐6347‐3710/海鮮レストラン・かにじまん ☎0859‐42‐1520