


成田山新勝寺の寒気の境内で咲いていた梅の花

流氷のオホーツク海を突き進む流氷観光砕氷船
新年とは言っても淡々とした時間の流れの続きに過ぎませんが、天体の動きに即して暦を改めることでリフレッシュさせたのは、古今東西を問わず人間の賢い知恵ではなかったでしょうか。
しかし如月(きさらぎ)の呼び名は“生更き”(きさらぎ)が語源のように草木が更生する季節。寒気の中でも梅は蕾を膨らませ、木々も密かに芽吹きへ蠢き出しています。特に山野に緑が見当たらないのに梅が花開き、ふくいくとした香りを放って、目に鼻に春を運んでくれます。
一方、オホーツク海では流氷の季節です。埋め尽くされる氷の下でも実は春への胎動が始まっているとのこと。2月という短いステージの上でも日本列島には様々な春があって、旅の楽しみももよりどりみどりです。


殺風景な中に忽然と出現したモダンな新青森駅

雪景色を欺くように赤いねぶたの家ラ・ワッセ

青森駅前のアウガ地下にある大きな新鮮市場
ひと駅隣の青森駅へは列車で6分ですが、奥羽本線の列車の本数は通勤・通学時間帯はともかく、旅行者が利用する日中は多くないので、けっこう遠くなった感じです。
その青森駅近くに文化観光交流施設「ねぶたの家ラ・ワッセ」が1月5日にオープンしました。大型ねぶた5台のほか映像やパネルでねぶたの魅力をあでやかに展示してあり、なかなかの見応えです。入場料600円。
駅前の近代的な複合施設・アウガ地下1階には魚介、野菜、果物店がいっぱいの市場や食堂があります。新青森に着いたらぜひ立ち寄ってみたい場所です。
<問合せ>・ねぶたの家 ラ・ワッセ☎017-752-1311
青森市安方1-1-1/9時~19時


色とりどりの花が咲き出す内房の花畑

鋸山山頂からの金谷港方面の眺望

熟成バウム・のこぎり山(3つ山 1,155円)
金谷港から10分ほど歩いて、目の前の鋸山(のこぎりやま)に架かるロープウェーに乗って頂上に立ちました。眼下に港を囲んだ浜金谷の町が見え、東京湾の向こうに三浦半島が間近でした。
山上にはその名もビッグな日本寺や岩肌に彫られた百尺観音、空に突き出した岩場の地獄のぞき、晴天には富士山、秩父連山なども見える十州一覧台などスケールとスリルがいっぱいです。
港に戻って観光複合施設の「ザ・フィッシュ」でシーフードカレーでランチ。世界食品コンクールで連続金賞受賞の見波亭の“熟成バウム・のこぎり山”をおみやげに買いました。芳醇な甘みがふわっ~と口の中に春を運んでくれるようでした。
<問合せ>・ザ・フィッシュ☎0439-69-2161
千葉県富津市金谷2288/9時~18時/無休