風土47
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秋の深まり感じさせる吊るし柿の光景(高知市郊外)
秋の深まりを感じさせる吊るし柿の光景(高知市郊外)
 11月になりました。上旬は京都など西日本では好天に恵まれた紅葉の盛りの秋の終わり、下旬は北日本では霜が降り始める冬の始まりです。民家の軒下に下がる吊るし柿の光景に秋の深まりが感じられます。1年の中で最も気象の変化の多い月かもしれません。

 文化祭、七五三、酉の市など行事も多く、装いも迷う季節ですが、 美味も充実、しっとり、しんみり旅をするにはいい時期なのです。

古代遺跡がささやくサロマ湖畔「ところ遺跡の森」

ところ遺跡の森の中核施設「遺跡の館」ところ遺跡の森の中核施設「遺跡の館」
屋根をかけて復元したところ遺跡の竪穴式住居跡屋根をかけて復元したところ遺跡の竪穴式住居跡
 独自の古代遺跡があるとの誘いに、カニやサケの美味に期待も膨らませて、遠くオホーツク紋別空港に飛んだ旅がらす。

 冬は流氷押し寄せる厳冬の地に果たしてどんな人たちが住んで、どんな暮らしを営んでいたか、期待半ばにめぐってきました。

 サロマ湖東畔の砂丘上に約1800年前の集落跡といわれる国内最大といわれる「ところ遺跡の森」を訪れると、雑木の森の中に2500軒にも及ぶ竪穴式住居跡が発掘、確認されています。

 一部は茅葺屋根をかけて再現されていますが、発掘された高度な技術を持った土器や道具、装飾品等に縄文、擦文(さつもん)、アイヌ文化の時代まで途切れなくこの地域に人の暮らしがあったことが推定されます。

 これらを整理して保存展示する遺跡の館☎0152・54・3393や埋蔵文化財センター☎0152・54・3167があります。森の中を歩くだけでも古代ロマンがしのばれます。

・問合せ=オホーツク圏観光連盟☎0152・45・1885

知的美人に「西上州シルクロードツアー」へのお誘い

ツアー・チラシツアーのチラシ
 世界遺産暫定リスト入りで見学者がめっきり増えた赤レンガの日本最初の旧官営富岡製糸場をはじめ、アプト式で走行した旧信越本線のアーチ型の赤レンガのめがね橋、碓氷峠文化むらなどビューティ、ヘルシー、カルチャーをテーマに見学。愛妻の湯磯部温泉に泊まって安中・富岡など西上州エリアをめぐる国土交通省観光庁支援事業の採択を受けた「西上州シルクロードツアー」があります。
  • 以下の要領で催行。参加者を募集しています。
    日 時:11月30日(月)〜12月1日(火)、1泊4食付き
    コース:1日目=JR横川駅(10:00現地集合)・磯部温泉(泊)
        2日目=JR高崎駅(16:00現地解散)
    旅行代金:1人17000円(2名以上で申込み)
    募集定員:45名(定員になり次第締切)
    問合せ・申し込み=西上州シルクロードツーリズム
    ☎027・381・1919/メール:ark@vortex.gr.jp
    ◆専用ホームページ(http://www.vortex.gr.jp/group/ark/new1.htm)
中尾隆之
中尾 隆之(旅行作家)高校教師、出版社を経てフリーランスライターに。月に10日は取材旅行の現場主義で、町並み、鉄道、温泉、味覚等の紀行コラム、エッセイ、ガイド文を執筆。とくにお菓子好きで、新聞、雑誌にコラム連載のほか、『全国和菓子風土記』の著書もある。2007年8月に「全国土産銘菓選手権初代TVチャンピオン」(テレビ東京系)に。