


10月3日の十五夜と前日だけの販売という15個組の横浜・磯子風月堂の月見だんご
そして畑や山野は実りの季節。北国から始まる米、蕎麦、芋、栗、柿、豆の収穫期。少し遅れて紅葉前線が追いかけています。海からの秋刀魚、鮭、牡蠣、蟹など旬の魚介も食卓を賑わせます。
風も空も月も澄みきって、10月は心も満ち、腹も満ちる旅には最適の季節です。


米・酒・魚うまし、雪も湯もよし、美人あり。各地の催しやSLなどイベント列車も走る秋から冬への新潟・庄内。出かけてみませんか?
・問合せ=新潟県観光協会☎025・283・1188


ここから北東へバスで40分ほど、ブナ林の中に鶴の湯、乳頭(休暇村)、妙乃湯、大釜、蟹場、孫六、黒湯の一軒宿が点々と湯けむり上げる乳頭温泉郷があります。ナトリウム、硫黄、ラジウムなど10種以上の泉質を数える個性のある人気の秘湯です。1~2日かけて湯めぐりする人にも多く出会いました。宿泊者は7湯に入れる「湯めぐり帖」(1500円・1年有効)が購入できます。
豊かな自然と温泉と山の幸に満たされる、ここはひそかにお勧めしたい名湯です。
・問合せ=乳頭温泉郷組合(休暇村内)
☎0187・46・2244


そんな中で東京からはわりあい手近な湯西川温泉(栃木県)に行ってきました。800年余前、壇ノ浦の合戦に敗れ、源氏の追っ手から逃れた平家一族が住み着いたといわれる湯けむり上がる山里です。
ゆかりの鎧兜や太刀、絵巻などを展示する落人民俗資料館や茅葺の建物に時代を再現した平家の里をはじめ、当主が平家直系25世と名乗る宿、揚羽蝶の平家の紋入りの平家最中もありました。
泊まった宿もこの地に入った人物の名を付けた木造りの宿「上屋敷・平の高房」。大広間の囲炉裏端で味わう野趣に富んだ“砦料理”に落人気分がたっぷり。温泉と静けさが心身にしみいる宿でした。
・問合せ=湯西川・川俣・奥鬼怒温泉観光協会 ☎0288・97.1126
・問合せ=上屋敷・平の高房 ☎0288・98・0336