


旧盆などに故郷への帰省やふるさと賛歌の甲子園の夏が過ぎて、さすがに暑さも峠越え。朝夕の風にも涼しさが戻ってきました。
秋の花は色もやや淡く、萩やコスモス咲く道や野面(づら)を歩いていると旅情もちょっぴり露に濡れ、どこか心も揺れるのです。
ひとり旅、小さな旅が似合う時。山野、畑の実りに満たされる季節でもあります。
月末は紅葉には早いけれど勤め人にはウレシイ5連休です。
秋の花は色もやや淡く、萩やコスモス咲く道や野面(づら)を歩いていると旅情もちょっぴり露に濡れ、どこか心も揺れるのです。
ひとり旅、小さな旅が似合う時。山野、畑の実りに満たされる季節でもあります。
月末は紅葉には早いけれど勤め人にはウレシイ5連休です。



あなたのそばに歴史や暮らしの匂う町がきっとあるはずです。そんな町の1つの水郷佐原にふらっと日帰り旅をしてきました。
佐原は枝垂れ柳の並木連なる小野川が舟運で賑わったかつての商都。川岸には繁栄の名残の黒い蔵造りや千本格子の建物が残るしっとりした町で、今も多くは昔ながらの商いが続いています。
この町の誇りの1つが、江戸時代、大繁盛の事業を息子に譲り、50歳を過ぎて念願の天文・地理学を学び、のちに日本全国を足で実測して初めて日本地図を完成した偉才伊能忠敬です。旧宅や記念館では第2の人生でも花を咲かせた生き方に元気と勇気がもらえます。
歩きとサッパ舟で町をめぐり、名物のそばやうなぎを食べ、老舗の醤油店が作るいかだ焼き(佃煮)を買ったり、人の話を聞いたりしていると、1日は惜しむほどの短かさでした。
問合せ=水郷佐原観光協会0478-52-6675



明治時代、アメリカから松江中学の英語教師として赴任、日本人を妻にしたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)にもこよなく愛された町を、レトロな周遊ミニバスのレイクラインで(1日乗車券500円)訪ね歩くと、風情がいっそう胸にしみてきます。NHK朝のテレビ小説「だんだん」の舞台としても身近になりました。
藩主にして茶人だった松平不昧公ゆかりの多くの和菓子に心がほっくり、宍道湖に育つ宍道湖七珍のシジミにも町の味わいがシミジミと伝わってきました。
秋は宍道湖の空と湖水を茜色に染める夕日の美しさが際立ちます。
ドラマチックなのは、雲が作る空の表情の豊かさです。そう、ここは古代から「八雲立つ出雲」の国だったのです。
問合せ=松江観光協会0852-27-5843