


沖縄はすでに梅雨入り。日本列島も南から入梅を迎えます。紫陽花が花びらをひらき、膨らむように大きくなって、青くなったり、紫を強めたり色を移ろわせます。七段花、七変化とも八仙花と呼ばれたりします。そんなことから花言葉は「移り気」。
梅雨のある日本では全国各地に紫陽花の名勝がたくさんあります。
長崎・グラバー園、島根・松江・月照寺、奈良・矢田寺、形原温泉あじさい園地、福井・足羽山公園、奈良・矢田寺、静岡・下田公園、神奈川・鎌倉・明月院、千葉・麻綿原高原などで6月上旬から7月中旬まで咲き続きます。
木の葉、草の葉青々として、宿も乗り物もすいていて、料金も安め。雨の時は、宿でゆったり、普段はかけ足になりがちな美術館・博物館などをプランに入れるにはもってこいの時です。


主要産地の寒河江市の「さくらんぼ祭り」(6月1日~7月15日)ではサクランボ狩り、俳句大・マラソン・種飛ばしの各大会を開催、東根市では「種飛ばしジャパングランプリ」(6月14日)が行われるなどにぎやかです。
問合せ=寒河江市商工観光課 0237-83-3380
東根市商工観光課 0237-42-1111



今は化学染料などの出現によってすっかり衰退。山形市郊外や河北町あたりで、観賞や伝統保存にわずかな農家が栽培するだけになりました。
紅花は黄色い花びらの芯に紅を秘めたキク科の一年草で、毎年、半夏生(はんげしょう)の7月2日頃、咲きだします。「半夏一つ咲き」といって畑のどの花かが一つ咲きだすと、見習うようにほかの花が次々に咲き続くという不思議な花です。明るく黄色く輝かしい可憐な花ですが、葉に鋭いトゲがあって,摘む時には手袋をはめます。それでも指先に血がにじむことがあるそうです。
紅花は保温、抗菌、防毒などの効果もあり、口紅、肌襦袢(はだじゅばん)など女性の肌に近いものに使われたのです。今も紅花染めのほかに、紅花油など健康志向の時代に見直されています。
奥の細道の旅で松尾芭蕉も紅花の盛りに出合って、「行くすゑは誰が肌ふれむ紅の花」と一句残しています。
問合せ=紅花資料館 0237-73-3500